今年MC・司会歴20年目を迎えました。イベントや式典、展示会、ブライダルなど、女優業と平行して二足のわらじで喋り続け、沢山のステージを経験させてもらいました。
今日は最近ブライダル司会で気になっている、花嫁の手紙について少しお話しさせてもらいます。
もしも、これから結婚式を控えているなんて方がいらっしゃったら、参考にしてもらえたら嬉しいです。
披露宴でクライマックスの目玉はやはり花嫁から親御様への手紙ですね。
最近私が司会をしていて『う~ん』って思うのが、冒頭に
『ここで両親への手紙を読むことをお許しください』の一言を入れること。
10人に8人は入れていますが、「一体誰が教えたのでしょう?」
私は必要ないと思いますよ!
司会はBGMに合わせて手紙朗読に入るために、しっかりと雰囲気を作っています。
だからこそ、そのワンクッションを入れてしまうのは正直もったいないんです!
せっかく雰囲気を作っても、ゲスト向けにメッセージを送ることで一度素に戻っちゃうんですね。
司会としては、もしもそのような前振りを入れるのと分かれば、さらりとご紹介するようにしますが、もったいないですね。
親御様へ思いを伝えるためのお時間と前振りをして、その一発目がお手紙です。
ゲストの皆様の視線は花嫁に集まっています。
せっかくならストレートに読み始めてください。
BGMが流れ
司会が前振りをし
ゆっくりと花嫁が手紙を読みはじめる・・・
こうすると会場内の全員が手紙の頭から引き込まれます。
私はこれが素敵だと思うわけです。
ゲストへの気遣いで『お手紙を読ませていただきます』と、一言添えているのかもしれませんが、ゲストの皆様へはその前に十分気持ちは届いているし、何よりも主役は花嫁です。
誰も『気を使えない人だなぁ』なんて思いません。
安心して、目の前の親御様に思いを伝えてください。
それが一番ステキで大切なことだと思います。
やっとコロナ禍の閑散期から、アルコールも楽しめる披露宴が戻ってきました。
是非素敵で思い出に残る披露宴にされてください。